2011年9月18日

猫の小路

猫の小路を
子猫が飛び出さないようにと祈りながら
自転車で通り抜けた。
待っていてくれた彼の前で
私の歯が、ひとつ残らず乾いた葉っぱのように砕けた。
それを受け入れながら、彼を見つめ、奇声をあげる私を
彼は茫然と見つめていた。
その眼はとても
優しかった。

2011年9月12日

死んだ子猫

「死んだ子猫みたい。」

だなんて、素敵すぎる。
記録しておく。

2011年8月28日

嫉妬

輝く才能、美貌、器量、自信。
ああもう、嫉妬する。

2011年7月16日

左手

わかってほしいだなんて、いつの間に
そんな傲慢なことを考えるようになったんだろう。

今はただ、
歴史をつくっている最中である。

2011年5月3日

手

何でもつかみとれそうで自慢だった大きな手は、
何もできなくて情けない自分の顔を覆う、ただの道具でしかないことに気づく。

2011年4月28日

小さな木の箱

小さな木の箱をあけたら、何が出てくると思う?
ぬれた蝶と、乾いた大きな蛾。

2010年12月26日

大和川の花

大和川に咲く草花を摘み、つつましく生きている私になんという仕打ちでしょう。
腹をくくって乗り越えた自分を、いたわってあげたい。