りんごのイチゴ狩り / ひとりごと
2011年9月18日
猫の小路
猫の小路を
子猫が飛び出さないようにと祈りながら
自転車で通り抜けた。
待っていてくれた彼の前で
私の歯が、ひとつ残らず乾いた葉っぱのように砕けた。
それを受け入れながら、彼を見つめ、奇声をあげる私を
彼は茫然と見つめていた。
その眼はとても
優しかった。
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