2011年7月16日

左手

わかってほしいだなんて、いつの間に
そんな傲慢なことを考えるようになったんだろう。

今はただ、
歴史をつくっている最中である。

2011年5月3日

手

何でもつかみとれそうで自慢だった大きな手は、
何もできなくて情けない自分の顔を覆う、ただの道具でしかないことに気づく。

2011年4月28日

小さな木の箱

小さな木の箱をあけたら、何が出てくると思う?
ぬれた蝶と、乾いた大きな蛾。

2010年12月26日

大和川の花

大和川に咲く草花を摘み、つつましく生きている私になんという仕打ちでしょう。
腹をくくって乗り越えた自分を、いたわってあげたい。

2010年12月23日

バナナの悪い夢

パトカー。
手紙。
バナナの悪い夢。

2010年12月20日

新しい街

新しい街は、灰色です。

夢のあと

彼は私に煙草を渡してくれました。
煙草なんて吸えないけれど、思いきり深く吸い込み、
煙を長く吐き出しました。
すると周りの人たちが、拍手をしてくれまし た。

豪華な自家用霊柩車でさっそうと去る彼に、
私は走り寄り、ぎゅっと手をにぎりました。
彼は姿が見えなくなるまで、大きく手を振ってくれました。
私も、大き く大きく手を振りました。