顔に大きなバッテンを描かれた
たくさんの自分に追いかけられる
夢を見る
おやすみなさい
きっと、また明日
それは破綻するということ。
降り続ける言葉に震えて待つ。
世界は私が思っているよりもずっとずっと
嘘と不誠実で満ち溢れている
削ぎ落として
削ぎ落として
何かが残ればいいけど
残らないかもしれないし
剥き出しになるのは
きっと痛い
生きているふりをしている美しい蝶が、
死んだ眼でこちらを見つめる。
同罪みたいでとても愛おしい。
いつまでたってもどうしようもない私が、
彼女にとってもそうであればいいのにと願う。